今年も終わりますね。年末はAfterEffectsとお友だちしつつ、二年間頑張ってくれたスニーカーの跡継ぎを探していました。そもそもほとんど一足で通勤・アウトドア・おでかけを網羅する事が厳しかったような気がしていて、来年は用途に分けて靴をわければ気分が上がるかな、と思いつつNIKEだのアシックスだのワークマンだのいくつかシューズを買い揃えました。そういえば、ここ数年物理的な買い物をしてないな(プラグインとかそういうのばっかり買っていた)と思ったので、年明け、実生活を丁寧に生きるための秘訣は足から!みたいな謎理論を展開しています。でもやっぱり履き心地のいい靴はテンションが上がりますね。
そんなわけで、年末は足元を見つめ直しながら、今年を振り返ることになりました。
◆衰えに負けない考えと息切れと
昨年の日記で「衰えを自覚してきた」と書きました。それはその通りで「いま」が一番若いわけです。
そんなことに少し焦りを感じたのか、今年の上半期はかなり精力的に創作の計画や準備をしてきました。実際に現在も今年の上半期に計画したいくつかのプランが進行しています。もう5月くらいには今年のやることが年末まで詰まってしまって、今年はそれに向かって一直線という、ここ数年では珍しいパターンだったような気がします。
気持ち的には夏くらいまでいい感じのペースで進んでいたんですが、9月くらいから同じペースで走ることにちょっと息切れしている感じがして、結局そんな感じのまま年越しを迎えるに至りました。これには自身の要因もありましょうし、インターネットを取り巻く環境にも要因がある気がしています(前回のエントリーでも書きましたが)
◆今年の成果物
①「マイナス200の世界」令和リマスター版リリース
2010年にリリースした「マイナス200の世界」が、今年でちょうど15年を迎えました。今年はスピッツのロビンソンが30年前だとか、様々な節目の年を感じていましたのと、当時この曲を聴いてくださった方がSNSにコメントしてくれたりしたのが、本当に嬉しかったんですよね。個人的にもそういう思い入れがある曲だったので「なんとか15年前のリリース日に間に合わせよう!」と思いリミックス・リマスターをしました。
鏡音リンさんを当初のAct1からV4Xに切り替え、ドラム音源やストリングスも当初のLogic付属音源から現在の外部プラグインに切り替え、アコギやベースもイチから録り直しをしましたが、作っている途中に「あ、この曲はもう2010年に完成していたんだな…」と思って、いわゆるリミックスらしい「変化」を入れることはできませんでした(なんていうか、2010年の曲を磨いて置き直したみたいな感じに近いと思います)MVもほとんど同じ内容で作り直しましたが、変化点としては、間奏のリンさんはMMDから自分のイラストに差し替えている程度で、表面上大きな変化がないリミックスになっています。
おそらく普通に聞いたら「え、これはリミックスなの?リマスターじゃないの?」と思うかもしれないくらい原曲に近いと思います。で、これは超個人的な感覚なのですが、リミックスすると「その時の空気感」や「匂い」が剥がれ落ちてしまうように感じることがあって…。今回は再録ではありつつ、そういった肌触りを極力残したリミックスにしたつもりです。まだ納得がいかない音色もあってサブスク配信に踏み切れないのですが、ともあれ、15年前の「盛り上がっていた自分」と静かに向き合える、いい機会だったと思います。
②「マイナス200の世界」JOYSOUNDでカラオケ配信開始
「令和最新版マイナス200の世界」をリリースしてから一ヶ月くらいたったある日、ウェブサイトに設置してある専用のメールアドレスから「マイナス200の世界をJOYSOUNDで配信を検討いただきたい」というメールが来ました。丁寧なメールと配信の仕組みが記載されていました。
正直目を疑いました。
何故マイナス200なのかと。
この曲は一体なんなのかと。
何度か丁寧なメールをやりとりさせていただきつつ「最近色々こわい話も聞くからなあ」と思い、オンラインミーティングの前に配信会社の本社に電話をして「わたくしepicと申します、実はこれこれこういった有り難い話をいただいておりまして・・・イヤあの決して疑うわけではないのですが、最近色々インターネットでアレな話もあるので念の為、担当の●●さまはいらっしゃいますでしょうか・・・」などと会社に在籍確認をする程度に、この話が現実か信じられなかったんですよね・・(その後速攻で担当者さまからご丁寧な連絡をいただき、深く陳謝させていただき速攻でミーティングの日程を提示させていただきました、本当に当時は大変失礼いたしました・・・!)
その後、11月29日に無事カラオケ配信がスタートされております。エクシング様にはこの場を借りて深く御礼申し上げると共に、わたしの疑り深い性格をお赦しいただければ幸いです、とともに、ここに当時の無礼を懺悔させていただきます・・。
ボカロをはじめて随分長いですが、日が当たる場面は多くなかったと思います。これまで形に残る結果も出せてきませんでしたが、今回このようなご縁で「カラオケ配信」という大きいプラットフォームに自分の名前と曲が存在する、ということとなりました。ボカロPとして「自分の存在」を残せる初めての体験ができて非常に、非常に嬉しく思いますし、今年感謝の気持ちでリマスター版をリリースしたことにも、きっと意味があったのだろうと思っています。そしてこれは自分一人の力というより、この曲を見つけてくださったエクシングの担当者さま、そして何よりこれまでこの曲を聴いてくださった方々のおかげだと思っています。本当にありがとうございます。これからも大切に創作と向き合っていきたいと思います。
③「惜別によせて」リリース
これは前回のエントリーを参照ください(長文注意!)
④週次イラスト(お休み中)
主に上半期、SNSで自分の生存確認をする場所として、イラストの技術向上を目的として週次イラストを投稿していました。わたし線画が苦手で、いつもは太めの筆ペンで線画を描くチキン絵描きなんですが、ある日「線画が苦手なら開かなきゃいいじゃない」という悟りの境地に達しまして「線画を描かないで塗だけで表現する」という絵柄で固定してみました。これが自分のシンプルな構図とマッチしたのか、比較的見ていただいたようで、個人的にも気に入っています。続けたかったのですが後半の息切れ&「このことを」のMVでもイラストを使っていること、現在も来年の創作物にステ振りしているためお休みをしていますが、余裕が出たら再開したいところです。




◆総括
いやーこれ作りすぎてたし絶対キャパオーバーしてた。これは息切れするわけだわ!
絶対に来年はペースを落とします絶対にだ。
◆今までの自分を超える必要について
今年は多分、今までより制作ペースが上がりましたし色々な成果が出たように思います。嬉しいことも多かったですが、心身共にすり減った感覚も多くありました。たとえば、創作するときには参考にするリファレンスを置くわけですが、そのレベルが高すぎて(特にMVでそれを感じました)、「曲をリリースしたいのに、MVに何ヶ月も苦労してしまう」というアンバランスな構図が生まれています。MVを創る工程そのものはとても好きです。ただ、時間が限られている中で全てを担うことの難しさも感じています。それは、今までの自分を否定することにもなりかねないと感じる瞬間でもありました。時間を意識するならば、避けられない課題なのかなとも思っています。あとは前回のエントリでも触れた「数字」や「インターネットでの自分」にどう向き合うか。クリエイティブな部分で生成AIが驚異的な進化を遂げていて、来年はもっと大きな動きがあるはずですから、落ち着いて自分の手を動かしていきたいですね。
◆来年について
来年は・・たくさん曲を作る準備をしっかりする。手を動かすことを厭わない。それでたくさん曲ができるのか試してみる。楽器をたくさんさわろう。つまびく楽しさを感じられる一年になるといいな。(2024年12月31日の日記より)
結局作ったのは楽器を使わない曲であった(白目)いやでも!最終的にそれだと個人的に味気ないなって自分で思えたのはよかったし、いま頑張って貯金して来年はかっこいいテレキャスターを買う予定です。こういったことも曲を作り続けないと感じられないことだと思っていますし、来年にきっと活かせることだったのだろうと思っています。
上述したように、私は放っておくと限界を超えてしまいがちなので、もう少し「色々手放しながら」「気楽に(重要)」創作ができるようにしていきたいと思っています。色々手放すというのは、物理的なものも多少あるかもしれませんが、自分の中にある執着とか思い込みとか周りの目とかそういうものですね。季節の移ろいを感じながらなにか創ったり、楽器を弾いたりすることができたらと思っています。
今年もつらつらと長く書きました。最後まで読んでいただいたみなさま、本当にありがとうございます。来年が皆様にとっても穏やかで実り豊かな一年でありますよう。
2025年12月31日 えぴっく



